両親の故郷への盆暮れ帰省時に決まって頂く焼き鯖。福井県は小浜地方の名産である浜の焼き鯖に由来して、福井への帰省時は幼少の頃から決まって丸ごと一匹の焼き鯖が何処かのタイミングで食卓に上ったものです。
もっとも、小浜とは外れているし、今時お土産レベルの焼き鯖がその辺りのスーパーで気軽に買えるものでもなくなってきたのかもしれません。祖母宅近所の大きなスーパーで売られているのは北欧産の焼き鯖。流石に焼きは地元福井でしょうが…。
数年前まで、商店街の中の小さな地元スーパーでもちゃんと竹串が刺さった焼き鯖が売られていて、それこそ予約して購入していたものですが、それもいつの間にか無くなってしまったものです。
観光客向けでしょうか、時々京都街中のスーパーでも焼き鯖寿司として売られていることがあります。空弁としても何だかかなりの人気らしい焼き鯖寿司ですが、京都名産、京都土産の程で澄まし顔で並んでいると、いやそれは流石に違うだろう、福井でしょうと心の中で突っ込むこともしばしば。
福井県グルメ定番の一品、焼き鯖。取り敢えず生姜醤油で頂くのが定番。コッテリとした力強い鯖の身と脂の風味、焼きによる香ばしさが堪能できます。